2015年03月25日

雨の高山を行くその2 いかにもな雑貨屋と洒落たカフェとさるぼぼ7変化

 (その1からの続き)
 猫と絵本とお土産屋
 お腹いっぱいに飛騨牛を喰らった私は本格的に散策に乗り出した。
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 こういう町は少し歩くだけで面白い店があちこちに見つかるので飽きない。適当な店に入り適当に冷かして、気に入ったものがあれば買うというのが私の旅の楽しみの1つでもある。
 早速箪笥屋を通り過ぎる。傍から見たら何の変哲もない箪笥屋だが、英会話教室の看板が目を引く。この店の娘が観光に来た外国人と結婚して、仕事として親の店の一角を借りて始めたのではないかと適当なストーリーが頭に浮かぶ。案外外れていないかもしれないが。
 次に入ってみたのは猫をテーマにした雑貨を扱うお店だった。観光地にはこういうテーマものの雑貨屋はつきものだ。猫の首につけるシュシュのようなものを売っていたが、猫にとってはいい迷惑だろう。着用モデルの写真は実際うっとうしそうな顔をしていた。
 店内には猫のガチャガチャなんてものもあった。観光地特有のガチャガチャとは少々違うが、1回100円とくれば記念に回してみたくもなる。観光地の雑貨はそんなに安くないから買うのに結構決心が必要なのだが、100円くらいならいいだろうという心理をついた巧みな商売だ。私はやらなかったけど。
 不親切なことにさっきから写真がないがご了承願いたい。個人経営の手狭な雑貨屋の中をパシャパシャやれるほど、私は厚顔無恥ではない。なんとなくこういう店の中では写真を撮りづらいよね、マナー的にもどうかと思うし。
 じゃあせめて外面の写真を撮って来いよと言われるかもしれないが、当時はそこそこの雨だったのだ。デジカメを出したりしまったりが億劫なのも仕方あるまい。
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 しかしここではちゃんと看板の写真を撮っている。ずばり絵本の雑貨のお店だ。
 腹ペコあおむしとか11匹のネコことか星野の王子様とか、それ以外にもどこかで見たことあるようなキャラクターのグッツが多数置かれている。
 私のお気に入りは「すてきな3人組」だったりするのだが、残念ながらそのキャラクターのグッツは置かれていなかった。まあ黒づくめの男たちのぬいぐるみとかあっても困るけど。
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 猫の店があるならウサギの店もある。ウサギグッツが所狭しと並べられた店は何もかもがウサギだ。扇子がウサギ、マグカップがウサギ、お雛様ももちろんウサギ。ウサギファン大歓喜である。私はウサギファンではないのでそこまで歓喜しなかったが、面白い店であることは間違いない。
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 こんなものある。飴専門店。お寿司の形のやつとか、ハンバーガーの形の飴とか変わった形がある中で私が目をつけたのはおはじき型の飴だった。
 これで蛍の墓ごっこが出来る!「節子、それドロップちゃう、おはじきや」が言える!
 ちなみに1つ70円、安い!お土産が必要だけどお金はケチりたいときにいかがだろうか。

 カフェで一休み
 いい加減歩き疲れ気味だったので、カフェに立ち寄ることにした。名前は遊朴館と書いてゆうほうかんと読む。これはちゃんと写真を撮っていたのでわかった。
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 注文したのはグァテマラブレンドのコーヒーにバナナとクルミのケーキ。コーヒーは苦味が強く、濃いめ。私みたいに酸味の強いコーヒーよりも苦味がある方が好きな人にはピッタリだ。ケーキはクルミの香ばしさの奥にバナナの甘さが立ち現われる上品な味わい。これもうまい。
 他にもプリンとかチョコレートケーキもあるようだ。食べてはいないが、プリンは色が濃くどろっとしていそうでこれもおいしそうだった。
 カフェは隣の雑貨屋と繋がっており、そこでは木を加工した雑貨をメインに扱っている。手鏡とか砂時計とか、綺麗でしっかりとした作りの割にはリーズナブルで、得点を稼ぎたい相手へのお土産に最適だ。

 さるぼぼ7変化
 飛騨高山の有名なお守りと言えばさるぼぼだが、最近はお土産に特化しすぎておかしな変化を遂げているらしい。
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 1.長ぼぼ
 2.でかぼぼ
 まずは比較的由緒正しそうなさるぼぼから。左は胴が長いさるぼぼ。今の形になる前はこの形が一般的だったようだ。ということはこの長い胴にお願いごとを書いたのかもしれない。
 でかいさるぼぼも多く見かけた。鳥居の例にもれず、神様仏様に奉納するものは大きく派手になりがちなので、でかいさるぼぼを作ってやろうという人が昔から一定数いたのかもしれない。
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 3.ゆるぼぼ
 4.飴ぼぼ
 さるぼぼは商業にも積極的に利用されている。さるぼぼのゆるきゃらの登場は必然と言えるだろう。ただし名前は「ひだっち」らしく、全くさるぼぼにかかっていない。あくまでさるぼぼはサブのモチーフなのだろうか。
 さるぼぼにちなんだお土産も多く見たが、これが一番だった。その名もさるぼぼ飴。上述の飴の専門店で買い求めた一品で、なんと1つ70円。2本や3本でセット販売もしており、ネタとしてもお土産にぴったりである。カラーバリエーションも豊富。赤色はサクランボ味だろうか、それらしい味わいだった。
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 5.うさぼぼ
 6.ぶたぼぼ
 うさぎのほうはさっきのウサギ雑貨屋で、豚の方は普通のお土産屋で見つけた。もうサルでも何でもない。
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 7.ぼぼせんせー
 そして超生物お土産業界に進出。ジバニャンといい最近のキャラクターものはこういうの手が早くないか……。

 (その3に続く)
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2015年03月24日

雨の高山を行くその1 ワイドビューひだと飛騨国分寺と飛騨牛

 前回の京都紀行を経て実家に帰ったのはいいが、実は実家に帰ったからと言ってやることがあるわけではない。
 じゃあどうするの?結局旅行に出ることになった。行き先は飛騨高山、ワイドビューひだでレッツゴー。

 ワイドビューひだに乗る
 名古屋駅から私を高山まで運ぶのはワイドビューひだ、つまりは特急列車である。青春18切符ユーザーには手の届かない高嶺の花ではあるが、諸事情により乗ることが叶った。
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 別に私は乗り鉄とかではないから、電車に乗るだけでテンションが上がったりはしないが初めての特急列車である、それなりに新鮮な発見があった。
 まずこの電車、窓がでかい。ワイドビューひだの看板に偽りなしということか。きれいな景色が楽しめるが、高速でいろんなものが過ぎ去っていくので弱い人は乗り物酔いを起こしそうな車両でもある。現に私はちょっと辛かった。
 そしてこの電車、名古屋から岐阜駅までは進行方向とは逆に走る。時速100キロのバック走。ワイドビューで。酔う。
 しかしこの運用は西村京太郎サスペンス的な何かに使えそうな気もする。「んんーおかしいですねぇ。ワイドビューひだは名古屋から岐阜までは進行方向とは逆に移動するんですよ。あなたが証言にあるような風景を見られるはずはないんですが……」以上古畑風。
 そんでもって、運のいいことに帰りは先頭車両の最前列。幻想的な雪と霧の景色の中走り抜ける様をしっかりと眺めることが出来た、ワイドビューさまさまである。まあ殆ど寝てたんで見ていないというのが事実なんだけど。そんなこと言ったら鉄ヲタに怒られそうではあるけど。

 飛騨国分寺
 高山に到着した私が一番最初に訪れたのが国分寺だった。別に旅の目的地に入ってたわけではないけど、たまたま通り道にあったのだから入らざるを得まい。
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 何気に初国分寺である。護国神社には何度も足を運んだのだが、意外と国分寺には行き当たらない。護国神社は城郭の隣に立っていることが多い一方で、国分寺は独立して立っていることが多いからかもしれない。
 ここの目玉は三重塔であろうか。これはこの後訪れる高山陣屋の主金森氏によって再建されたもので、この地域における氏の影響力を窺い知ることができる。
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 それと鐘突き堂の形状も珍しい。2階部分に鐘があるのだが、どうやって登っていいのかパッと見分からない。近くで見て初めて、1階部分の端に階段があることがわかった。なんでこういう設計なのかはさっぱりだが、室町から戦国にかけての争乱期に再建されたことも影響しているのだろうか。遠くを見渡せるような高さではないが。
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 こんな奇怪なものも見つけた。さるぼぼ磔の刑。彼らが一体何をしたというのだろうか。それともこれは絵馬の代わりとかだろうか。さるぼぼってそもそもなんのためにいるんだっけか。

 飛騨牛を喰らう
 飛騨に来て飛騨牛を食べないというのは、広島に来てお好み焼きを食べないようなものだ。いや、そこまで必然的なものではないけど、名物を1つも食べずに帰るというのももったいない話だ。
 問題は飛騨牛はそれなりのお値段するということだ。ランチに3000円も4000円も出すのは貧乏学生にはつらい。どこか安く食べられるところはないだろうか。
 というわけでたどり着いたのが飛騨国屋というお店だった気がする。というのも店の名前を憶えていなかったし、写真に撮るのも忘れるという失態を犯したからだ。これも全部飛騨牛のせいだ。
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 2000円をきる値段のランチセットがこちら。ご飯味噌汁漬物付きで、飛騨牛の決して薄くはないやつが6切れついてくる。
 高級な肉というのはテレビでやるみたいに「口に入れた瞬間とろける」ものだと思っていたが、飛騨牛には当てはまらないのかもしれない。部位にもよるだろうし、そもそも「口に入れた瞬間とろける」なる現象か本当に発生するかも疑問で単にうまいという言葉の代用品としての機能しか持っていないのではないかという疑問もあるのだが。
 かみごたえがそこそこあって、意外と噛み切れない。しかしそれは安物の肉を食べた時のような決して嫌な噛みごたえではない。噛めば噛むほどに肉の甘みが口に広がる。肉って甘いんだなと思わされる一品だ。
 6切れの中には柔らかい部位もあって、肉の多様な面を楽しむこともできる。きっとディナーとかに出した肉の余りがランチに回っているのだろう。故にこの値段というわけだ。有難いことだとも思う一方で、それでもこの値段かよとも思わされる。
 ネットでよく見る美味しんぼの画像に「好きな時にトンカツが食べられるくらい稼ぐのが丁度いい」などというのがあるがあれは大ウソだ。少なくとも私は好きな時に飛騨牛が食べられるくらいの余裕が欲しいし、ていうかお金なんてあって困るものでもないし。

 (その2に続く)
posted by 新橋九段 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 紀行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月23日

京都紀行その3 知恩院工事中

 (その2からの続き)
 知恩院へ行こう
 無事に目的である平安神宮を観光し、さぁ帰ろうと思ったがまだ時間がある。
 電車旅特有の悩みの1つが、時間の融通の利かなさだ。特に18切符だと、一本乗り遅れるとそれ以降の予定全てが狂い始めるので厄介なことになる。
 しかし目的の電車まで1時間も2時間もある中で駅に帰ってしまうのも馬鹿馬鹿しい。そんな時京都という町は非常に便利な観光地だと言えるだろう。
 なぜなら少し歩けば別の観光地へたどり着けるからだ。寺ばっかだけど。これが姫路や大阪になるとこうはいかない。
 そういうわけで私は歩みを進め、知恩院へ行ってみることにした。知恩院といえば法然が開いた浄土宗の総本山。教科書にも載っている超有名寺である。見に行かない手はないだろう。
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 その前に、ルート上にあったので立ち寄ったのが青蓮院というお寺(?)。どうやら昔は御所として使われていた場所のようだ。
 というわけで早速お邪魔する。どうやら庭園があって拝観料を払えば見れるらしい。ぜひ見てみたい!と思ったが結構時間がなく、どれほどの広さがあるかも不明な庭園をめぐる余裕がなかった。残念。御朱印だけ貰って帰ることにしよう。
 本音を言えば、庭園を見るためだけに安くはない拝観料を払うことを渋ったという理由もある。文化財保護のためとはいえ、2つも3つもまわるとバカにならない値段設定だったりするのだ。御朱印をもらうとすればなおのこと。花が咲いていたりして綺麗な景色が見られればいいが、平安神宮の庭園の例を見る限りそれも期待はできなかった。
 ちなみに青蓮院には御朱印が2種類存在する。御朱印の種類が複数ある場所というのは案外珍しくなく、この後訪れる知恩院もそうだったりする。
 同じころに訪れた別の観光客は「2種類両方ともください」なんてアグレッシブな要求をしていて、そういうのもありなのかと思ったが私はやらない。
 大学受験期にお世話になった塾の英語教師曰く、旅先では「見残し」を作っておくべきだそうだ。そうすればもう1度同じところに行きたくなるらしい。この見残しが、私で言う御朱印のもらい残しになるのだろう。
 単純に、一度に何種類もの御朱印をもらっていたら結局金がバカにならないという理由もあるが。

 知恩院工事中
 いい加減くたくたになりながらも知恩院に到着。2時間近く歩き詰めなのでいい加減疲れてきた。
 しかし流石は総本山と言ったところだろう。観光客の数が平安神宮の比ではない。平安神宮にもいるにはいたが、こっちにはバスが何台も直接乗り付けてくる。ほとんど外国人で、その場に溢れるパワーが違って見えるような気もする。
 知恩院には入り口が2つあり、それぞれ男坂、女坂と呼ばれている。当然女坂の方が緩やかな坂になっている。足が既に棒みたいになっている私は女坂を選んだのだが……。
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 急。さすがは女坂(大ウソ)である。
 平安神宮のせいで失念していたが、こういう寺には石段がつきものだった。京都の寺には意外と石段がなくフラットなのだが、ここはそう甘くないようだ。
 そして本堂にたどり着いたが、雲行きが怪しい。
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 いやぁ、昔に建てられたとは思えないくらい近代的な建築ですね……って馬鹿野郎。
 なんと宝物殿は工事中。ほとんどの場所に立ち入ることが出来なくなっていたのだ。折角来たのに……。
 聞こえてきた観光客とお坊さんの会話によれば、工事はあと4年くらいかかるそうで、なんとも気の長い話だ。そんなに待っていては大学生も博士課程に進めてしまう。
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 しかし悪いことばかりではないと思おう。なんとこの年は家康公没後400周年にあたり、特別な御朱印ももらえる。これを含めれば知恩院の御朱印は4種類、未完成の宝物殿も含めて、盛大な見残しが出来たと考えておこう。
 左がその限定御朱印である。右は先程の青蓮院で貰ったもの。

 ついでの観光も終わったことだし、帰ろうとしたところで家へのお土産を買い忘れたことに気が付き、京都駅に降り立つ。ここにはお土産を売っている店が立ち並んでいるので、便利中の便利である。というわけで春限定というおたべを購入。
 どうでもいいことだが、商品名がおたべとか八つ橋とか生八つ橋とか、同じ店の商品ですらぶれぶれなのはどうしてだろうか。私の知らない基準があるのかどうか……。
 それと扇子屋も覗いたが、結局新しい扇子を買うことはなかった。買っても使う機会がないんだよな……。
 店の人は「ここで買うと他の店より安い」などと言っていたが、どの店でもそういうことを言っているような気がする。まあまさか、「この店は他の店より高いです」などというわけもないから同然だろうが。

 (完)
posted by 新橋九段 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 紀行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする