2015年09月21日

不滅の偉人展にエーリッヒ・ツァン登場 月刊マー08年10月号より

 不滅の偉人展、赤崎大学附属博物館へ 赤崎日報08年6月3日
 世界中の博物館を巡り、各地で絶賛の声を受けた『不滅の偉人展』がついに赤崎市にやってくる。
 『不滅の偉人展』は、精巧なアンドロイドからその偉人のイメージした合成音声を流し、まるで過去の詩人たちが自作の詩を朗読したり、作曲家が自身の作った曲を演奏したり、あるいは科学者が自説を語っているかのように展示する企画。イギリス・大英博物館での初展示以来、世界中の博物館で開催されている。
 日本では11月2日から翌年2月4日まで、東京都立博物館で開催され、その後神奈川、仙台、名古屋、大阪、福岡で順に開催された。本来であれば福岡が最終展示になる予定だったが、次に開催地である中国が四川大地震の影響でスケジュールの延期を求めてきたため、急遽赤崎市での追加開催が決まった。
 『不滅の偉人展』に登場する偉人は、アインシュタインやゲーテ、ベートーベン、シェイクスピアなど西洋の人物が中心だが、開催地に合わせてメンバーをその土地ゆかりの人物に入れ替えてきた。日本での開催に向けては新たに松尾芭蕉、正岡子規、滝廉太郎、湯川学の4人の偉人が加わっている。偉人の選定理由については、それぞれ日本特有の文化を代表する者で、知名度があり、アンドロイドが演じて観客の目を引きつけられるものであるためとしている。
 なお、この4人の他に、赤崎市での展示には、フランスでの展示から加わる予定であったヴィオル奏者エーリッヒ・ツァンも加わる。
 『不滅の偉人展』は10月1日から12月2日まで、赤崎大学附属博物館で開催される。

 不滅の偉人展にエーリッヒ・ツァン登場 月刊マー08年10月号より
 編集部にとんでもない情報が飛び込んできた。赤崎大学附属博物館で急遽開催が決まった『不滅の偉人展』にあのエーリッヒ・ツァンのアンドロイドが加わるというのだ。
 本誌の読者なら説明はいらないだろうが、一応しておきたい。エーリッヒ・ツァンとは天才的なドイツ人ヴィオル奏者である。その演奏には今でも狂信的な(そう、狂信的としか表現できないような!)ファンがおり、彼のレコードはその出荷枚数の少なさもあって高級外車並みの値段が付くといわれている。
 ではなぜ、『不滅の偉人展』にエーリッヒ・ツァンが加わることがとんでもない情報なのだろうか。それは、エーリッヒ・ツァンの音楽についてまわる忌まわしい噂が関係している。
 エーリッヒ・ツァンの音楽には魔力が込められており、聞いたものを狂わせるとされている。この噂は与太ではなく、有力な情報筋によると、実際に狂気に堕ちたレコード愛好家が片手では余るほどの数いるといわれている。
 今回の展示には、エーリッヒ・ツァンの演奏が録音されたレコードが使われることとなっているだけでなく、最近見つかった、ツァンの肉声と思われる音声も利用されると言われている。
 不自然なのは、なぜこの展示のラインナップにエーリッヒ・ツァンを加えたのかというところである。確かに熱狂的なファンはいるものの、彼は巷では無名に等しく、ましてや日本ではなおさらである。さらにおかしいのが、次の開催地である中国ではなく、わざわざ日本の最終展示に合流するという点である。いったいなぜ、無名のヴィオル奏者の展示を急ぐのだろうか。
 考えられる理由としては、赤崎大学にはヨーロッパの音楽史を研究している人間がいるということが挙げられる。『不滅の偉人展』への熱烈なラブコールもその人物から出されたと言われている。
 ともかく、この展示は無事には終わらないだろうというのが本誌の見解である。展示当日はレポも含めてキッチリお伝えしたい。

 ロバート・F・ヤング『たんぽぽ娘』某大学のPOPより
 SFの短編集。表題作が出色だが、『エミリーと不滅の詩人たち』が好きだ。歴史的資料を展示するのが存在意義であるはずの博物館も、来館者のニーズに押し流され非常な転換を余儀なくされる。ハッピーエンドに終わって何よりだったが、そうならなかったらエミリーはどうなっていただろうか。
 投降者 芥川の流れさん 工学部3年
posted by 新橋九段 at 01:47| Comment(0) | TrackBack(0) | CoCシナリオフック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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